ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【113日目】デスチャと物欲センサーの日

上司が『デスティニーチャイルド』というゲームにハマっている。元は韓国で流行していたゲームらしく、リリースから3週間で300万ダウンロードを突破したらしい。まさに破竹の勢いである。

アプリ内課金は所謂「ガチャ」方式で、最もレアな星5のキャラクターが排出される確率は1%前後だとか何とか。私はスマホのゲームに詳しくないので、この確率が高いのか低いのかは判断しかねる。しかし最近の上司は朝から疲弊していることが多いので、連日ガチャで爆死を繰り返しているのだろう。

こうした姿を見ていると、かつて『PHANTASY STAR ONLINE』で流行した「物欲センサー」という言葉を思い出す。物欲センサーは文字通りプレイヤーの「物欲」に反応するセンサーで、ひとたび発動すればレアアイテムの入手確率が格段に落ちる。『PHANTASY STAR ONLINE』はドリームキャストで人気を博したゲームだが、この物欲センサーの搭載によってSEGAの技術力が広く知れ渡ることになった。

さらにPSPで『モンスターハンター』が発売されると、プレイヤーたちは恐れ慄くことになる。あのSONY物欲センサーの小型化に成功し、携帯ゲーム機へ搭載することが可能になってしまったのだ。

今や物欲センサースマートフォンのアプリにも使用されており、多くのプレイヤーを熱狂(むしろ発狂?)させる原因となっているそうだ。まったく恐ろしい世の中になったものである。

私の上司も直感的に物欲センサーの存在に気付いたようで、最近は無心でガチャを引いている。しかし人間が煩悩を捨て去るのは決して容易なことではなく、なかなか良い結果が得られていないようだった。

そこで彼が思い付いたのは、「他人にガチャを引いてもらう」という作戦だった。あまりにもシンプルで、言ってしまえば迷信にも近い考えである。

ところがこの作戦は想像以上の効果を発揮し、私が10連ガチャに挑戦したところ、過去4回中に3回も星5ランクのキャラクターを引き当てていた。まったくゲームに関心がない私からすると、これは運の無駄使いと言う他ない。

そして今日の昼休みも上司に頼まれて10連ガチャを引いたのだが、残念ながら何事も起こることなく進行していった。考えてみれば当たり前である。イベント期間中で当選確率が上がっているとはいえ、5%未満を簡単に引けるものではない。

スマホに表示された五芒星が輝き、入手したキャラクターが表示される。上司も落胆した表情で画面を眺めていたが、突然画面に女の子のカットインが表示されると、彼の口から驚嘆の声が漏れる。実は私もこの女の子には見覚えがあった。これまで星5のキャラクターを引き当てた時は、必ずこのカットインが発生していたのだ。

結果はいつもの如く、星5のレアキャラクターだった。恐らく上記のカットインは確定演出なのだろう。またも安請け合いで運を使い果たしてしまい、私は力なく呟いた。

「ここで当たりを引いたら、サマージャンボが当たらなくなるじゃないですか……」

本気で落胆する私の横で、女性の先輩がそっと囁く。

「どうせ当たらないから大丈夫です」

 私は真面目に生きようと思った。

 

※追記1

物欲センサーはゲーム以外の分野にも活用されている。例えばパチンコ・パチスロなどの遊技機や、新年の風物詩である福袋など。ちなみに私はハッピーターンにも物欲センターが仕込まれているのでは無いかと疑っている。なかなか濃い味のハッピーターンを引けない。

 

※追記2

モンスターハンター』は他にも数々の名言を生み出した。有名どころである「早く!」も一見すると何の変哲もない言葉に思われるが、その中には「早くテオ・テスカトルの頭を殴って粉塵爆発を止めて!」という悲痛な願いが込められている。ポータブル2nd Gをプレイした方なら共感できるはず。