ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【131日目】睡眠薬と退学処分の日

今日は上司がやたらと眠そうだった。勤務時間中に100回ぐらい「眠い……」という呟きを聞いた気がする。私も昨夜は腹痛に悩まされて寝付けなかったので、彼の呟きに心の中で相槌を打っていた。

昔、三浦哲郎さんの『ユタと不思議な仲間たち』を読んだ際、冒頭で「春の風には睡眠薬が混じっている」という旨の記述があったが、これは何も春の風に限った話ではなく、世の中のあらゆるものに当てはまると思う。

揺りかごのように心地良いリズムを刻む通勤電車の座席や、暖房の効いたオフィス、仕事の休憩時間に食べるお弁当。そのすべてに睡眠薬が塗布されていると考えれば、今日の上司の呟きにも納得できる。

実際、かつて私の通っていた高等学校では「お弁当に睡眠薬が混入される」という事件が起きていた。被害者の少年はとても真面目で、授業中に居眠りすることなど考えられなかった。しかし昼食後の授業を受けていた際、尋常ならざる睡魔に襲われたそうで、下校時刻を過ぎても目を覚ますことが無かった。

彼のお弁当に睡眠薬を盛ったのは同じクラスの同級生で、通販で購入した睡眠薬が本物かどうか確かめるために、手近な友人を実験台にしたらしい。とんでもない話である。

結局、犯人の少年は自らの犯行を先生方に打ち明け、間もなく退学処分となった。幸い被害者の少年に健康被害は無かったものの、これが劇薬だったらと思うと背筋が凍る思いである。

その一件以来、私は世の中のあらゆるものに対して警戒を強めるようになった。例えば大好きな小説を読んでいる時でも、不意に猛烈な眠気に襲われてしまうことがある。

これは十中八九睡眠薬の仕業なので、冷蔵庫に常備している眠眠打破を飲み干してから読書を再開するのである。まったく、油断も隙もない。一体どこの誰が睡眠薬を撒いて回っているのだろうか。

昨日も夕方から勉強しようと固く決意していたのだが、パソコンを眺めているうちにいつの間にか昏睡してしまっていた。とうとう睡眠薬はデジタルの世界にも進出し、電子ドラッグとして流通し始めたらしい。

もしも皆様の職場で仕事中に居眠りしている同僚を見掛けたら、早急にパソコンをシャットダウンすることをお薦めする。その後に「大丈夫?」と優しい言葉をかけてあげれば、相手は血の気の引いた顔で立ち上がり、容赦のないグーパンチをお見舞いしてくれるだろう(実話)。

 

※追記1

「授業中や仕事中に眠くなった時は一度眠った方が良い」という話をよく聞くが、これは大きな間違いである。かつて大学の講義中に思い切って眠ったことがあるが、教授から大目玉を食らっただけで、特にメリットは感じられなかった。「教室の最前列は死角だから、眠っていても大丈夫」という話も大嘘である。

 

※追記2

ちなみに、日中において場所や状況を選ばず強い眠気に襲われる方は、「ナルコレプシー」と呼ばれる脳疾患(睡眠障害)の恐れがあるため、注意が必要である。